ポリ塩化ビニル(PVC)

特長と用途 物性 耐薬品性

 

●特長と用途
ポリ塩化ビニルは、ポリエチレンと共に熱可塑性樹脂の代表であり、最も重要な汎用プラスチック材の
一つです。
ポリ塩化ビニルの製法には、アセチレンを原料とする方法とエチレンを原料とする二通りの方法が
ありますが、後者をEDC法と称し、現在ではほとんどこの方法で製造されています。
また、塩化ビニルの重合はほどんとの場合、過酸化物を用いた懸濁重合で行なわれ、一般に重合度
1300~1500のものは軟質製品に、800~1000のものは硬質製品に形成加工されています。
荷物たわみ温度95℃で常時使用80℃に十分耐え得る耐熱塩化ビニルが耐熱性と耐食性を要求される
分野に使われ、また種々のポリマーブレンドとして開発された対衝撃塩化ビニル板が用途を拡大しています。

●主な性質
長所 短所
1.結晶性が極めて低いので透明性が良い  1.形成の際、安定剤を配合しなければならない
2.自己消化性である
3.酸、アルカリに極めて強い

●主な用途
バランスのとれた機械的性質を利用して・・・板、フィルム、パイプ、継手、健在
耐薬品性を利用して・・・化学工業用タンクのライニング、防食塗料
その他・・・各種電機機械部品、工業材料、接着剤
●物性
  塩化ビニル
(工業用)
塩化ビニル
(耐熱用)
物理的性質 比重 - 1.45 1.65
ロックウェル硬度 - M 66~72
R115~118
M 75
R120
機械的性質 引張降伏応力 MPa 52 ~ 58 64
破壊ひずみ % 40 ~ 60 35
引張弾性率 MPa 2400 ~ 2600 2700
アイゾット衝撃強さ kJ / ㎡ 2.9 ~ 9.8 5.9
シャルピー衝撃強さ kJ / ㎡ 2.9 ~ 9.8 5.9
圧縮降伏応力 MPa 73 ~ 81 83
曲げ応力 MPa 69 ~ 98 100
テーバー式耐摩耗 mg / 1000 - -
熱的性質 耐熱温度(連続) 60 ~ 65 80 ~ 85
荷重たわみ温度  (0.45MPa)

  (1.8 MPa)

62 ~ 72
58 ~ 68

-
95
脆化温度 -20 ~ -40 -20 ~ -40
線膨張率 10-5K-1 6 ~ 8 6 ~ 8
熱伝導率 W / m・K 0.16 ~ 0.17 0.16 ~ 0.17
耐燃性 - 自己消化 自己消化
電気的性質 体積抵抗率 ?・m >1018 >1018
耐電圧 MV / m 25 ~ 35 25 ~ 35
誘電率 106Hz 2.8 ~ 3.1 2.8 ~ 3.1
化学的性質 耐酸性 四段階
耐アルカリ性
耐溶剤性
吸水率 % 0.3 ~ 0.5 0.3 ~ 0.5
科学的性質他 屈折率 - 1.52 ~ 1.55 -
透明性 - 透 ~ 不透明 透 ~ 不透明
耐候性 -
●耐薬品性
樹脂 有機溶剤 塩類 アルカリ類 酸類 酸化
塩化ビニル(硬質) 5 10 10 10 9
塩化ビニル(軟質) 4 10 10 10 6
※10段階評価
(注意) 数字が高い程、耐薬品性が良い。
上記の数字は、応力や温度条件、薬品の組み合わせなどの
使用条件によって変わりますので、大まかな目安として下さい。